その現象は、上品な言葉ではありませんが、通称「ケツ割れズボン」が深く関わっています。
ケツ割れズボンは、お尻の真ん中が完全にパックリと開いているズボンです。
赤ちゃんのころはやはり紙おむつが主流ですが、1歳を過ぎヨチヨチと歩けるようになったら、ケツ割れズボンの出番となります。
幼児が尿意や便意を感じたら、そのままさっと用を足させられるという、品質の良い紙おむつを入手することに限りがある中国ならではの生活の知恵だそうです。ただ、お尻を丸出しにするため、衛生面には問題があります。
例えばケツ割れズボンをはいた幼児が公園の遊具などに乗ると、乗り物に付着したばい菌が、別の子供の体内へ入り病気に掛かってしまうというケースも珍しくありません。とはいえ、耐性がつくのか、深刻な事態に陥ることはないようです。この辺が、中国人が逞しいひとつの理由ではないか、と浮田哲州は思いました。
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